涙の瞬間

　歴史的な瞬間に、これほどたくさんの人が立ち会った。
　それぞれの思惑が、それぞれの努力で一つの形となった。
　全ての解決は未だ見ない。
　半世紀の痛みは軽くない。
　ただその「握手」の意味を。
　種族や理屈を通り越して涙した人が、今日はたくさんいた。

　２０００．６．１３．

　汗る衝動

　雨が降る。地も固まる。
　だがまた雨は降る。
　激動すべき世紀末。
　だが動きたくない幻想がある。
　否定する心もない。
　だが肯定していられない。
　もがく我。
　だが結局、誰かと繋がって、若い夜。

　２０００．６．１２．

　楽しいこと

　楽しいこととは何だろう。
　自らの望む道そのものに出会えることなのだろうか。
　それとも、辛いことから遠ざかることなのだろうか。
　…どちらも違う気がする。
　自分は自分がかわいいから、思うことの全てをそのままに。
　あなたの言う楽しいことから外れたとしても、そのままに。
　するとあなたは私に寂しい人だ、と言う。
　でも、寂しいと思わない人なんかいるのだろうか。

　２０００．６．４．

　変革

　６月も２日目。
　衆議院が解散した。
　私もサイトを更新する。
　他方で自分よがりの犯行。
　幼稚とすら言えない、しかし極めて重大な現実。
　皆が変革を求めている。
　声を上げるだけではダメだ。
　自分が動かないと。
　他人に当たるのではない、自分が動かないと。

　２０００．６．２．

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