2000年 4月 |
忙しさの中に、これは自分への闘争だから、孤独でしかありえないと。
その事実を超えそうで超えられなくて、結局は諦めの道へ走り去ろうとしていた。
だけど嬉しいことに、心から付き合ってくれる人がいる。
その、少しの言葉こそ。
弱い隠れ蓑の中で、あなたの道が見えたから、今私の道が。
元気の源は、こんなに些細でありがたい、一つの言葉。
2000.4.27.
身体を使っている訳でもないのに、腹が減る。
見渡したその先に、目に飛び込んだのは黄色の房。
無造作に端の一つをもぎ取り、皮をこじ開けようと力を入れ。
なかなかどうして身体をくゆらせ、開こうとしないその先を、最早潰れかけてるのにこじ開けようと。
誰もいない深夜、私が格闘するのは、そんなバナナ。
2000.4.16.
瞬間的に膨大な時間が流れ、加速度的に経験が蓄積される。
自らの日々の充実と、パラレルに過ごした人との交流が相俟って、頂点へ。
爆発の後にはまた創造の喜びと、哀れさ、だけど夢にまで見たその時も手に入れて。
喜ぶ笑顔と一言の嬉しさ、そんな重みを持ち帰ってまた、創造の旅に出る。
刺すような痛み、与えて与えられて、知ったのはきっと夢ではない何かを得た時。
2000.4.15.
たった今仕上げたエントリーシートを片手に、ポストまで。
もう寒くない夜更けに、ライトアップされた満開の桜。
こんなにも身近に、包み込むように。
毎年必ず花をつけて、この時を迎えてくれる。
ここは喧騒からは程遠い、午前2時に、私だけの桜。
2000.4.7.
Copyright 1998-2000
Yuichiro Yoshioka/Project EVE
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by Y.Yoshioka