1999年 3月 |
どうしてもカッコつけたがる自分がいる。
もともと容姿ではカッコつかないから、余計なのかもしれない。
滑稽なその動きには、きっと後になって後悔するようなカッコ悪さがある。
重大な決定の前で、佇む自分。
クールに気取るほど、カッコ悪いんだろう。
では逆に、カッコ良いとは何だろう。
この2日間で考え抜いて得た結論は。
…書かない、カッコ悪いから。
1999.3.31.
土壇場になって悩み出す。
それは自分を過信してるから。
意味も無く、欲が大きいから。
傍から見ればきっとお笑いにもならぬほどのつまらぬ話である。
そこで、人を見る。
どれもたいそう立派なもんだ。
ああ、楽しそうだ。
でもそんなこともきっと、つまらぬ話だろう。
出来ることも出来ない。
くだらない、ああ、くだらない。
くだらない割に、何故かこだわってる。
1999.3.30.
ここにカタログがある。
責任も何もなく、好きなものを選ぶ瞬間が楽しい。
買いはしないのだけれど。
買った気になれる。幾らでも好きなように。
買えはしないのだけれど。
真剣に、あれやこれやと悩めるから面白い。
目星を付けたら、街を練り歩く。
一日を、ウィンドウショッピングで費やす。
足が痛い。頭は使う。
無意味な動作に、意味がある。
選ぶ時の、あの気持ち。
例えお宝を手に入れたとしても、いつまでも忘れたくない。
そして今、ここにカタログがある。
1999.3.18.
レポートを書き上げた。
内容には満足している。
そして今思うこと。
一つには趣味とは関係無く専門分野が欲しい。
それは妥協という意味では無く、むしろ挑戦というか。
「意味付け」を超えた挑戦をしたい。
と同時に何か違うようなじれったさ。
すれすれの所で、何かの違和感。
そうじゃない感覚、もっと別なもの、既存ではありえない、「楽しさ」。
だんごじゃない、ヒカルでもない。
流行りじゃない、何だろう?
掴めそうな所まで、来ている。
1999.3.17.
突然こぼしたあなたの涙は美しいと思った。
真剣に話すその声から、誰でもないあなたがそこにいると。
それに気付いた瞬間が、私にとってきっと大きな力となって。
その声は様々にあるけれど、私はその時々で突き動かされているのだから。
だから、見守っていたい。
自分の為に、あなたの為に。
1999.3.14.
遅々として進まぬ、時。
その節々で、痛みが走る。
誰にも分かるはずがないけど。
踊りながら、痛んでいる奴がいる。
私には分かるはずがないから。
そう思った瞬間、時は止まった。
1999.3.12.
任天堂の宮本茂氏に会いに行った。
最後には直接質問が出来た。
サインももらうことが出来た。
凄い力を、もらった。
氏はいつも新しい物を創り出したいと言っていた。
だから魅力があるんだな、と思う。
いい会社なんだなと思う。恵まれてるとも思う。
ルービック博士がライバル。
ゲームという中で、そしてそれをも超えて、得体の知れない何か「楽しい物」を追い求めてる、と教えてくれた。
宮本さんも、常に、創りたいと思っていたんだ!
私も、同じように、いつか新しい何かを創り出したい。
そして、同じように、いつか誰かに教えたい。
「絶対やってやる」と、帰りの電車で、誓う。
1999.3.2.