| 1999年 2月 |
作業をしていると、ふと、思うところがあった。
見えない形に言及するような、そんなこと。
結局何かを創り出していくしか、ないんだということ。
それ以外にはもう、壊すしか、ないから。
最終的な破壊はいつか来るのだから、だったら一生創り続けていきたいと。
つまりは創造者（クリエーター）でありたいと思う。
では、何を？
とりあえずは、目の前のものを。
それしか、ないから。
目に見えるものを。
それしか、ないから。
１９９９．２．２５．
あんまり語らなくても、過去を背負ってる奴がたくさんいて。
語った時に、こいつら大物なんだなって。
スターダムへのし上がれる、度量があるなって。
多分大したことじゃないんだろうけど、そう思ってるだろうけど、そいつがとてつもなくカッコいい。
１９９９．２．２１．
今日は１日中自分のサイト制作をしていた。
１日で「形」として出来上がるのはほんの僅かなものであるが、その為に相当の時間をかける。
でも、全てにおいて結果というものはそういうものなのかもしれない。
無駄にかけたような時間は、あっという間に過ぎ去る時間でもある。
高校時代の友人から１年来の電話をもらう。
いろいろと語った。
久しく顔を会わせていないけど、深い話。
一生懸命生きている人は、深い。偉い。頭が下がる。
何より話が楽しい。
まだ、彼の挑戦は続く。
心から応援したい。
さらに嬉しい、出来事。
暖かい言葉に、感動、感謝。
１９９９．２．１９．
夢を見た。
リアリティのある夢。
第２の故郷が、壊された夢。
懐かしい自宅に入る。忘れていたものに出会う。
放り出された部屋、取り壊されるマンション。
その中で独り、一生懸命探した。
でも無い。隣の部屋へ駆け込む。
ここにはあった、でもうちのではない。
仕方なく、それを抱える。声をかけられ部屋を出る。涙が、出る。
夢の中で。鼻の奥が熱くなる。哀しくて、泣く。
ふっと、起きて。涙はないけど、まだ熱くて。
形の見えない夢。
経済、ネット、ゲーム、環境、グローバリズム、福祉、個人、ＳＯＨＯ、プログラム、プロモート、創造、複合型、ニュービジネス。
キーワードはあるような気がする。
完成型、コミュニケート、同型、従属。
逃げてきた道も見えるような気がする。
ばらまかれた手段。
選べばいい、その希望に酔いしれる。
ただそれに反骨する気持ちがある。
新しいことを。
飲みこみたくて飲みこめないほど。悔しいことはなく。
その快感もまた、知っている。
１９９９．２．８．
いつも聴いてるラジオがきっかけで「幸せ」を考える。
例えば、いろんな人が言う言葉。
深く突き刺さる言葉がある。いい言葉がある。
その瞬間が幸せ。
…分からないけど。
でも、だとすると、そういう言葉が言えた自分がいた時、もっと幸せなのだろうか。
そうであるとすれば、そう努力できる自分は幸せなんだろう。
そして今、周りにそういう人が多くて、幸せなのである。
１９９９．２．７．
ライブを見た。
場所は武道館。
私にとって初めての武道館だった。
それはまさに今日の主役も同じ。
サザン、のようなライブではなかったが、それでも一生懸命歌う姿に刺激を受ける。
そして何より、歌っている彼女が幸せだと思う。
バックコーラスにはサザンのライブに欠かせない前田康美さんもいた。
たくさんの観客。
聴かせる新曲。
こんなにも大きな力のうごめきを創り出せてしまう人に、憧れる。
ライブを聴いた。
いつものラジオ。
放送２００回記念でのライブ。
圧倒するパワー。歌声。ギター。
短すぎる時。
ライブには行けなかったけど、その場の空気が今ここにあるかのような、感触。
知らない洋楽でここまで私を盛り上がらせてしまう、カッコ良さ。
この人を素晴らしいと思えることに、幸せを感じる。
話を聞いた。
やっぱりラジオで。
歌も聴いた。
やっぱり凄い。
私と同い年。なのに、この才能。
対比して。ポツンと、何もない自分に腹が立つ。
解き放つエナジー。破壊の倒錯。異常の中の普通。
それを受け取れたことに、自信を持つ。
ただ全ては諸刃の剣。
１９９９．２．６．
月も変わって、今学年も終わった。
試験も過ぎて、今日、念願のＬＡＮを構築した。
長い通学時間を５年も続ける中、モバイルという夢は大きくなっていた。
家の自分と、外の自分を、表現出来るマシン。
今日、その２つを繋げた。
共有する、喜び。
コミュニケーションの、誕生。
自分の、も、今日始まる、予感。
１９９９．２．５．